2007年10月25日木曜日

年金収納、民間開放で費用6割減・市場化テストが効果

年金収納、民間開放で費用6割減・市場化テストが効果
 政府の官民競争入札等監理委員会は24日、社会保険庁が手掛ける国民年金保険料の収納業務の一部を民間業者に任せたところ、費用を6割削減できたと発表した。公共サービスの担い手を官民の競争入札で決める「市場化テスト」の結果で、国の行政サービスに民間のノウハウをとりいれると、大幅なコスト削減につながることがわかった。 収納業務の民間開放は全国にある社会保険事務所の3分の1弱にあたる95事務所が対象。今年10月から3年間の期間で、保険料が未納となっている人に電話や訪問をして回収する業務を入札にかけた。地域ごとに請け負う業者の落札額を合計すると年21億円。これまでの経費は年58億円だった。 同委員会は同日、市場化テストの対象に新たに28事業を追加するとした基本方針の改定案をまとめた。26日に閣議決定する。東京・渋谷と墨田にあるハローワークでは2008年度に入札をし、庁舎の中に民間が職業紹介をする窓口を設ける。
(23:14)(日経新聞)

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