2007年11月7日水曜日

新たに原告11人特定 薬害肝炎問題「418人リスト」

新たに原告11人特定 薬害肝炎問題「418人リスト」
2007年11月06日
 厚生労働省と製薬会社が血液製剤フィブリノゲンの投与後にC型肝炎になった患者を把握しながら放置していた問題で、国と被告企業の田辺三菱製薬(旧三菱ウェルファーマ)側は感染患者「418人リスト」の中から全国の薬害C型肝炎訴訟の原告11人を特定し、5日付で通知した。原告弁護団が6日、明らかにした。国・企業側は11人のうち1人への投与事実を裁判で否認してきた。原告らは「なぜもっと早く知らせなかったのか」と憤りを新たにしている。 これまで国と企業側は、リスト発覚の引き金になった大阪訴訟の「原告16番」の40代女性をリスト該当者と認めていた。新たに特定された原告11人の内訳は東京6人、福岡2人、大阪、名古屋、仙台各1人。 名古屋訴訟原告の40代女性について国と企業側は、カルテが残っていないことを理由に裁判で投与事実を争ってきた。女性は86年11月、出産時にフィブリノゲンを投与されて感染。担当医師が投与を記憶していて証明書を作成してくれたため裁判に参加できたという。 女性は「感染で苦しむ私たちに対し、とても不誠実。もっと早くリストを公表していれば、早く治療でき、症状を重くする人も少なかった。時間を返して欲しい」とのコメントを出した。 特定された1人で九州訴訟原告の出田妙子さん(49)について企業側は、87年7月に感染情報を入手していたという。6日夕に厚生労働省で会見した出田さんは「20年間も事実が隠されていた。情報を放置されたことは、感染と同じくらい傷ついています」と怒りをあらわにした。 大阪訴訟弁護団事務局長の山西美明弁護士は大阪市内で会見、「国は原告以外についても追跡調査を実施するべきだ」と話した。 また厚労省は特定を受け、名古屋訴訟原告の女性について裁判上でも投与の事実を認める方向で準備を始めた。
感想「人の命、地球より重いというが、この国には、命より重いものがある、役人の責任を取らないという、考え方、この薬害は、殺人事件と言っても良いし、殺人事件として立件するべきものと思う」

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